新築祝いの歴史と由来や上棟祝いとの関係や現代のお祝いを解説

新築祝いの歴史と由来について

新築祝いの歴史について

新築祝いの歴史は、

『現在のような「新しく家を建てた人に現金や品物を贈る」という形式が最初から存在したわけではなく、日本における住居・家族・地域社会に関する祝いの文化が変化する中で形成されてきたもの』

と考えられています。

新築祝いの由来について

日本では古くから、家を建てることは単に住む場所をつくるだけではなく、

「一家の生活基盤を整え、家族の繁栄を願う重要な出来事」

と考えられてきました。

 

特に家を建てる際には、

「工事の安全」

「家の完成」

「家族の無病息災」

「子孫の繁栄」

「火災などの災いを避けること」

などを願う習慣がありました。

 

そのため、

「新しい家が完成した際に、親族や知人などが集まって祝う文化が生まれ、これが現在の新築祝いにつながった背景の一つ」

になっています。

上棟祝いとの関係について

新築祝いの歴史を考えるうえで重要なのが、「上棟(じょうとう)」です。

上棟とは、「建物の骨組みが組み上がり、棟木を上げる工程のこと」です。

 

昔から上棟は家づくりの大きな節目とされ、工事関係者や親族、近隣の人などを招いて祝うことがありました。

地域によっては、餅やお金をまく「餅まき」などの風習も行われてきました。

 

つまり、

家を建てる → 節目を祝う → 完成した家と新生活を祝う

という文化が、新築祝いの背景にあります。

現代の新築祝いへ

現在では、住宅事情や生活様式の変化によって、昔ながらの地域行事としての新築祝いは少なくなりました。

 

その一方で、

「新居の完成を祝い、これからの生活を応援するために、親族や友人などが贈り物をする」

という形が一般的になっています。

 

現金や商品券だけでなく、インテリア用品、食品、花、日用品などを贈るケースもあります。

お祝いを贈る時期について

お祝いは新築披露の前日までに届けますが、間に合わない場合は当日持参します。その場合ほかのお客様にわからないよう、さりげなく手渡してください。

☆新築披露がない場合

ただし、最近は新築披露を行わない場合が増えています。新築披露を行わない場合は、「入居後1か月以内を目安に贈る」のがよいでしょう。

引っ越し直後は忙しいため、入居から1~2週間ほど経って落ち着いた頃に贈ると喜ばれます。

☆遠方の場合や訪問予定がない場合

遠方の場合や訪問予定がない場合は、完成や入居の知らせを受けた後、早めに配送しても問題ありません。

☆遅れてしまった場合

1か月を過ぎても、3か月程度までであれば「新築のお祝いが遅くなりましたが」と一言添えて贈れば失礼にはなりません。

☆入居前に贈ってよいか

引っ越しの前後は忙しいですし、インテリアの場合は保管するのも大変なので、入居から1~2週間ほど経って落ち着いた頃に贈るのがよいでしょう。

お祝いの金額の相場について

一般的に目上の方やお祝いに現金を包むのは失礼とされていますが、新築祝いの場合は問題ありません。

 

現金を贈る場合、自分と相手との関係性によって、お祝いの金額の相場が異なってきます。

親から子供への金額の目安:1万円~5万円

兄弟や親戚への金額の目安:1万円~5万円

友人への金額の目安:5千円~2万円

会社関係(上司や同僚など)への金額の目安・・・5千~3万円

取引先への金額の目安:

お祝いの金額は、会社間の親密度、取引の度合い、などによって、違ってきます。

一般的な相場としては「3万円~5万円」程度が一つの目安とされています。日常的な取引関係になる企業であれば、この範囲で無理のない金額設定が適切です。

一方で、特に重要な取引先や長年の関係がある企業に対しては「5万円~10万円」程度を目安とするケースも見られます。

今後の関係性も踏まえ、上司に相談したうえで判断してください。

☆お祝い金は新札を入れるのがマナー

新しい生活をスタートさせる相手へのお祝いの気持ちと、清浄なものを贈る意味でも、必ず新札を用意してください。

のしの表書きの書き方や水引の選び方について

のしの表書きの書き方:一人

水引:紅白の蝶結び

のし:あり

表書き/上書き:「御祝」「御新築祝」「御新築御祝」など

表書き/名前:姓名をフルネームで

夫婦連名での名前の書き方について

のしの表書きの書き方:二人

夫はフルネームで、妻は名前だけを夫の位置に揃えて書きます。

3名までの連名の場合の名前の書き方について

のしの表書きの書き方:三人

地位や年齢が上位の人から順に、右から書きます。

同じ立場の人同士なら、あいうえお順に右から並べます。

4名以上の連名の場合の名前の書き方について

のしの表書きの書き方:四人

代表者の氏名を中央に書き、その左横に「外一同」とする。

また、グループの名称があれば「◯◯会有志」などとします。

おすすめの筆記用具

表書きは墨をつけて筆で書くのがマナーです。毛筆か筆ペンを使って書きます。「墨の濃いもの」を選んで下さい。

万年筆やボールペン、フェルトペンなどは避けましょう。

中袋の書き方について

中袋の書き方

表側:中央に金額を書きます。ただし、市販のもので金額の記入欄がある場合はそこに書きます。算用数字ではなく、漢字を用いましょう。

裏側:住所と氏名を書きます。こちらも記入欄があればそこに書きます。

金額の書き方:金額は漢数字で書きます。表記は正式でも略式でも構いません。

正式・・・略式

金 伍阡圓・・・金 五千円

金 壱萬圓・・・金 一万円

金 弐萬圓・・・金 二万円

金 参萬圓・・・金 三万円

金 伍萬圓・・・金 五万円

金 拾萬圓・・・金 十万円

中袋へのお金の入れ方について

のし袋に入れる現金は、封筒に入れるか中袋に包みます。市販ののし袋で中袋がついていないときは、半紙か奉書紙で包むと丁寧です。

中袋を上包みから外すときは、水引をかけたまま上包みの下から引き抜きます。水引は一度外すとかけ直すのが難しいので、お金を入れて金額や氏名を記入したらそのまま下側から入れて戻すと袋がよれたりしません。

避けたほうがいい贈り物について

新築祝いで避けるべきプレゼントは、大きく「4つ」に分けることが出来ます。

1「火事を連想させるもの」

2「真っ赤な色のもの」

3「燃える」「焦げる」などの忌み言葉を連想させるもの

4「倒れる」「衰える」「破れる」「落ちる」「閉じる」などの忌み言葉を連想させるもの

「ストーブ」「灰皿」「ライター」「キャンドル」「ランプ」などは「火事」を連想させるので、避けたほうがよいでしょう。

プレゼントを選ぶ際の注意点について

品物を贈る場合、品が重なったり、相手の趣味に合うかどうかということがありますから、親しい間柄ならば、希望を尋ねてから決めるのがよいでしょう。

絵画、書物などはインテリアに合うかどうかわからないため、新築披露での家の様子を見てから贈るとよいでしょう。もちろん、その際は先に事情を話しておきます。

おすすめなプレゼントについて

どんなものがいいかわからない場合は、新築をしたということでなにかとお金のかかるときですから、「現金」や「商品券」を贈るのがよろしいでしょう。

食器・台所用品・・・新築祝いの品は食器などの「入れ物」が吉とされています。
本人の好みに合わせた大皿などの「食器」や、「鍋」などの台所用品も。

インテリア:インテリア用品は、贈って喜ばれるお祝いの筆頭です。先方の都合がつけば、一緒に選ぶのがベストです。

日用品・・・「スリッパ」や「マット」などの日用品は比較的無難。「観葉植物」や「花」もオススメ。

酒類・・・新築披露当日なら、「シャンパン」や「ワイン」「日本酒」などを持参するのもよいでしょう。

 

「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より

「冠婚葬祭 つきあいとお金」より

「お金を包む 心を包む」より

「NTT D-MAIL」より

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