上棟式の流れなど略式や簡易や正式の式次第を解説

上棟式の流れについて

基礎知識について

竣工後も建物が無事であるよう願って行われるもので、厄払いも兼ねて行われます。仮に地鎮祭を省略しても、上棟式は行うのが普通です。

棟上げは、「上棟式(じょうとうしき)」「建前(たてまえ)」とも呼ばれています。

正式と略式について

当日は、神主を招くのが正式ですが、最近では棟梁が代行するケースが増えてきました。

流れについて

上棟式の流れは以下のようになります。

1.棟木の支え柱に弊串を恵方の方向に向けてしばりつけます。

2.家の骨組みに板を渡し、野菜やお神酒、お盆に洗い米と塩を盛ったものを置いておきます。

3.棟梁が二礼二拍手一礼して洗い米と塩を四方にまきます。

4.お神酒を四方の柱にまき、残りを全員で乾杯します。

なお、地方によっては、近所の人を集めて、上棟銭や餅を撒くこともあります。

費用について

上棟式にかかる費用は、主に「上棟式の費用」と「宴会の費用」と「ご祝儀」を合わせた金額が目安となります。

合計した上棟式の費用の相場:2万~10万円

準備するものについて

上棟式を開くにあたり準備するものは、

・「上棟式セット」などの名前で市販されている飾り物一式

・祭壇に供えるお神酒一升

・洗米と塩、各一合

・海の幸(尾頭付きの魚、こぶ、するめ など)

・山の幸(野菜、果物 など)

・棟梁や工事関係者に渡すご祝儀

・地域によっては、近所の人を集め、棟の上からまく、五円玉を紙に包んだ「おひねり」

・地域によっては、近所の人を集め、棟の上から餅をまく、「餅まき」

・上棟式の終了後に開く祝宴のための料理やお酒(最近は、乾杯だけですませ、持ち帰りようの折詰と清酒を用意して配ることも多いようです)

などがありますので、建設会社などの現場の責任者とあらかじめ相談しておいてください。

工事関係者へのお土産について

上棟式の関係者に渡す手土産は、ビール、お菓子、赤飯などが一般的です。

ご祝儀の金額の相場について

上棟式に工事関係者にご祝儀を渡す際の金額の目安です。贈る相手や、地方によって若干金額が変わってきますので、工事関係者に確認してください。

贈る相手・・・金額の目安

大工の棟梁・・・1万~1万5千円(ただし、神主の代わりをしていただいた場合は、もう少し多くする)

その他の工事関係者・・・3千~5千円

☆祝儀袋の書き方

上棟式の際、工事関係者にご祝儀を渡す際の、祝儀袋の書き方は以下のようになります。

水引:紅白の蝶結び

のし:あり

表書き/上書き:「御祝儀」

表書き/姓名:上書きよりやや小さめの文字で姓のみ

また、こちらの略式の祝儀袋でも大丈夫です。

上棟式の祝儀袋について

☆渡すタイミング

建築家、棟梁、とび職などの立場によって異なるため、事前に責任者にご確認し、前もってまとめて渡しておいてください。

「冠婚葬祭 暮しのマナー大百科」より

「冠婚葬祭 マナーとマネー」より

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